「私にとって川柳との出会いは、自己否定の堂々巡りを断ち切る鋏のようなものでしたー。」
20代にして句集を出版し、現代川柳界のホープとして注目を集める著者もかつては、言葉による自己表現に悩む一人だった。
「やりたいことが見つからない」
「自分には個性が何もない」
「自分の作るものに満足がいかない」
そんな悩みを抱く人こそ、川柳を通して初めての自分に出会えるかも?
・若手が語る川柳の面白さとは
・「自分を手放す」川柳作りとは
・川柳マインド=「うわの空」になることの真意とは
著者自身の人生や、創作の極意を語ったインタビュー録。
個性的な生き方を求められる現代社会に疲れている人へ。川柳は一つのオアシスかもしれない。
定価:800円+税
発売日:2023年6月30日
暮田真名(くれだ・まな)1997年生。川柳句集『ふりょの星』(左右社)、『補遺』『ぺら』(ともに私家版)。ゆにここカルチャースクール、NHK文化センター青山教室などで講師を担当。
はじめに
暮田真名第一句集『ふりょの星』より抄録
第1章 ベッドから起き上がれなくても読める「川柳」という文学
– むかしは絵を描くほうが好きだった
– 短歌は、展示された「うつわ」?
– 疲れて小説が読めない人こそ川柳を読もう
– ありのままの自分を受け入れられなかった学生時代
– 周囲に助けを求めることは「脱落」ではない
第2章 「自分」を、手放してみる
– 川柳は一番自由度が高い表現?
– 「十二月」に意味なんてない?
– 思いついたらとにかくメモる!
– 稼げなくたって、やめる必要はない
– 自分を出さなくても、楽しめる
– やりたいことがない人こそ、川柳を。
– ルールに身を委ねる楽しさもある
– 「歌の歌詞」と「お笑い」は川柳に近い?
第3章 「うわの空」のすすめ
なによりもまず心身の健康が第一
自分という生き物の未知の部分を知る
ままならない自分を楽しむ
つらい時は「うわの空」になる
おわりに
参考書籍・リンク
著者プロフィール