以前の記事で、GoogleビジネスプロフィールはGoogleがおせっかいで設定している簡単なホームページだとお話ししました。昔でいう電電公社(NTT)のハローページですね。誰でも無料で探せて、そこに広告を載せるとより深く理解してもらえる。そのネット版で、無料で載せられると思ってください。お得ですよね。
でも、この情報がいい加減な内容だったり、自分たちが意図しない内容が掲載されていたりしたらどうでしょうか?知らない人が少ない情報で勝手に想像する、酷い場合は間違って認識する、ということがあったらもったいないですよね。
初対面の方への第一印象を大切にするのはリアルでもネット上でも同じ。会社の玄関を掃除するように、インターネット上の玄関であるGoogleビジネスプロフィールもきれいに整えて、自社の「ブランディングアピール」をGoogleに無料でやってもらいましょう。
重要① 会社ホームページ、SNSへのリンクを追加する
概要欄には企業やお店の基本情報を掲載できます。ここに必ずホームページやSNSをリンクさせましょう。この小さな紹介コーナーでは伝えきれない内容を、リンクを『小窓』としてホームページへいざなう。より詳しい情報を提供することができ、企業の信用担保を行うことができます。コーポレートページを持っていなければ、採用ホームページの企業紹介をリンクさせてもよいです。
企業ホームページ、求人ページ、SNSへのリンク設定も可能
重要② 写真、動画の追加
初期モードでは、Googleストリートビューが撮影した画像が掲示されていますが、正直イケてない。私の支援先は、前に借りていた会社の看板(社名が違うので怪しすぎる)はまだましな方で、会社の前の自動販売機、ゴミ箱などがどーんと掲載されており、無いほうがましな状態のもの多かった印象。外観、社内施設、働いているスタッフ、提供商品、制作した製品など、印象値を上げる素材を掲載しましょう。
外観写真、商品写真を撮影して掲載することで、応募者にイメージしやすくなる
重要③ 営業時間
始業時間と終業時間も必ず更新しておきましょう。放置になっている企業さんが意外と多いです。始業時間は求職者が気にするポイントです。
祝日や長期休暇がある場合は更新をしておくと、「しっかり休みが取れる会社」だということが伝わります。良いように解釈してくれることは非常にうれしいですよね。
重要④ クチコミへの返信、いいクチコミを増やす
一度書かれたクチコミは消せません(大前提)。あまりにも嘘がある場合は申し立てができますが、それ以外は「個人の感想」のため消去できません。
たったひとりの投稿者が☆1の評価をつけているばかりに、見た目の印象が非常に悪く思えることもあります。こういった場合は、ちゃんとクチコミに返信しましょう。いろんな気持ちもありますが、受け止めてしっかりと回答すると印象値が上がります。決して放置にはしないことが大切です。
悪いクチコミには、いいクチコミを増やすことで対応しましょう。
やらせは絶対にダメですが、私の支援先は、納品で来社する取引先、ショールームへ来場した方など、そこに足を運んだ方や近隣住民の方に率直な「印象と具体的なエピソード」を書き込んでもらうように依頼しています。10件以上のクチコミが集まると、極端に低いクチコミが全体にまぶされて、それなりの点数にまで回復します。
そのほか、質問が入っている場合は必ず回答をしましょう。ネガティブな内容、答えにくい内容もあるかもしれませんが、真摯に大人の対応をしてください。放置や変な反論からの炎上が一番ダメです。
重要⑤ 適度なスポットPR投稿
商品リリース、ニュースに取り上げられたこと、PRになることがあれば追加していきましょう。Googleビジネスプロフィールは、地図上や検索結果で最初に目に留まるコーナーですので、いい情報があれば必ずそこにリンクするようにすれば、自社の事を理解してくれる人も増え、採用ブランド力も向上します。
終わりに
こういった設定は確かに面倒です。サイトに説明書のリンクがあるわけでもないので「Googleビジネスプロフィールを設定するには」などとググらないと、解説しているサイトにたどり着きません。
(そもそもこの小箱が「Googleビジネスプロフィール」だと知っていないと検索すらできないという話もありますが) 仮に検索できたとしても、どれが自分の困りごとを解決してくれるかタイトルだけではわかりづらいのでいちいち見て回らないといけない、第三者が作成した解説サイトもたくさんもあり、中にはアフィリエイト広告ばっかり出てくるような粗悪なサイトもあります。
Googleに語り掛けるように検索小窓に知りたい事を入れると知りたい事をちゃんと返してくれます。
「あの検索結果に出てくるものの名称が分からないから検索できない」という場合はそのままの文章をGoogleの検索小窓に打ち込むとよいでしょう。最近はGeminiというAIさんがとても賢いので単語でなくてもやりたいことを理解して教えてくれます。
こんな風に検索結果を表示してくれます。ナレッジパネルというんですね……。
そして極力、検索結果に出てくる「公式」の見解、わかりづらければ検索結果の右側や一番上に出てくる「ピックアップ」された記事を頼りにしましょう。かなり知りたい情報を親切に教えてくれます。
※記載した文章に関して、Googleビジネスプロフィールプロダクトエキスパートのコムサポートオフィス今井ひろこさん(筆者の高校の同期)に内容を監修とアドバイスや事例提供をいただきました。今井さんありがとうございました。
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